シチュエーションコメディ『THE MONYEY-薪巻満奇のソウサク』

 

全日程が終了したので、やっと書けます。

七海ひろき初プロデュース小劇場公演、寿つかさ主演、出演者は元宝塚宙組生徒
こんな夢のような組み合わせ、ありがとうかいちゃん!!!!!

行ける日が東京初日しかなく、なんてハードル高いことか
でもね奇跡のように取れましたよ~~
とりあえずかいちゃん卒業以来のチケットは全戦全勝です。

久しぶりの小劇場
しかもシブゲキは初めて
どんな小屋なんだろうドキドキ
ビル6階にあり、全体的にこぢんまりしていますが、座席の作りは悪くありません。

この日の席はなんと最前列、上手側
舞台近い!!
手を伸ばせば、端っこに触れられる。
あぁ~こんな近くて、5人の美の暴力からわたしは私自身を守りきれるだろうか????

 

セットは高級感溢れる応接間


小劇場公演だからあっさりしたセットになると勝手に思っていたのですが、自分の思い込みは入ってすぐにぶっ飛びました。
上手側から下手側までびっしりセットが入っていたのです。
予算は大丈夫なのだろうか・・・小さな芝居小屋を見て育ったわたしは心配になります。

さぁいよいよ開演です。
アナウンスはまさしく宝塚のそれ(寿さん主演公演を観たいと言ったかいちゃんの思いが体現されている)
寿つかさです」のあとの大きな拍手~~待っていました、すっしーさん!!!!

ついに始まるわ~~と思ったら、舞台が近くて・・・なんて、言ってる場合じゃない!
上下(かみしも)にライトが当たり、まさかと思ったらその通り、ぎゃ~~かいちゃんが目の前を歩く~~わたしの目の前を歩いている~~
そして反対には寿さ~~ん
ひ~~いきなり美の暴力キタ~~アワワアワワアワワ、心臓ばくばく

ここではとっても意味深でシリアスなお二人

舞台上に登場すると、寿さん演じる夫が蒸発した妻は一気に挙動不審、先ほどのミステリアスさはどこへやら。美しい顔が百面相のようにコロコロ変わる。
ちなみにセットは寿さんの夫が訪れたらしい、元同僚が住む一軒家のリビングという設定。
この家の主が緒月遠麻さん。
家は島にあるので、天候次第で船が欠航になり本土に帰れなくなる。設定でもそうなるのですが、家の主はそれを除いても寿さんと七海さんを足止めしたくて仕方ない模様。
そのうち顔なじみの配達員(澄風なぎさん)が食事を届けに来て笑う頻度が上がり、そこへ本庁の刑事(伶美うららさん)までもがやってきて笑いはヒートアップ。

この先、5000万円山分け問題はどうなるんだろう。蒸発した夫は、もしや殺されている?と妄想しながら観ていると、寿さんが「はい~ここまで~おしまい~終わりです。皆様、お帰りください~」(台詞は違います)と客席に向かって宣言します。
私は最前列でキョトンですよ。
「えっと、えっと、これでおしまい?」(心の声)

なんと、ここまでは雑誌に連載された先月号までの内容だったという大どんでん返し。
寿さんは薪巻(まきまき)満奇(まき)というペンネームのミステリー作家、七海さんは担当編集員だったのです。緒月さん、澄風さん、伶美さんは小説の登場人物、寿さんと七海さんは小説の人物を掛け持ちしていたわけです。

ここからセットのリビングは小説の舞台である緒月さんちと作家である寿さんちを掛け持ちします。
そしてシチュエーションも寿さんの「こういうのがお好み?」という決め台詞で現実と小説のストーリーが入れ替わるのです。

テンポ良し、滑舌良し、早口な場面でも聞き取りやすい発声、小劇場なのがもったいないけど、小劇場だからこそ出来るとも言える。
どこを切り取っても面白い。あぁ自分の表現力のなさが口惜しい。

展開に行き詰まり「書けない、書きたくない」を連発する薪巻満奇となんとか続きを書かせようと気持ちを奮い起こさせる編集さん。そこの絡む登場人物たしの突っ込み。
一歩間違えたらドタバタコメディになってしまうのに、確かな演技力でそうさせないところが彼女たちの凄いところです。

なんかもうミステリーの結末はどうでも良いから、今のシチュエーションを楽しみたいという気持ちが大きかったです。

七海さんプロデュースの小劇場公演第2弾を是非お願いします。
次回は・・・元星組で❤
その次は・・・89期生で❤
そのまた次は・・・2.5次元で活躍するイケメンで❤